(2023年9月12日更新)
9月12日更新 「異常高温・高飽差緊急情報(第3号)」が発出されました
9月11日に異常高温と強い乾燥が県内で観測されました。
収穫直前の稲では、胴割粒発生の危険性が高まっています。刈遅れによる胴割粒発生を防止するとともに、丁寧な乾燥・調製によって1等品位に仕上げてください。
暑い日が続きますので、熱中症と農作業事故に注意しましょう。
気象状況と見込み
9月11日に異常高温と強い乾燥が発生し、新之助の胴割粒発生の危険水準6g/立法メートルを超える日平均飽差注)が県内で観測されました。
注)飽差は空気の乾燥程度を示す指標。数字が大きいほど乾燥程度が大きいことを示す。胴割粒が増加する日平均飽差の基準は新之助6g/立法メートル以上
当面の管理対策
- 登熟初期が高温であったことから、胴割粒が発生しやすく、さらに収穫直前、籾水分が22%未満の時期に強い乾燥に遭遇すると胴割粒が急増します。
- 出穂期後積算気温が900℃を超えて以降、県の飽差情報(次頁参照)を確認し、強い乾燥が観測された場合は、籾黄化率80~85%をめやすとし、通常より早めに収穫を始め、刈遅れにならないよう注意してください。
- 収穫時の籾水分が低い場合は、日中の加温乾燥は避け、常温で通風乾燥を行いましょう。点火は夜間等に気温が下がってから、毎時乾燥速度が0.5%以下になるよう送風温度を低めに設定して丁寧に乾燥しましょう。
- 乾燥時の水分ムラを解消するため、乾燥機に2段乾燥機能や休止乾燥機能がある場合はそれを活用しましょう。
- 未熟粒等の混入を避けるため、流量を絞って調製し、選別は篩目1.9mm 以上を使用してください。青未熟粒等の混入が多い場合は色彩選別機等を活用し、確実に1等品位に仕上げてください。
資料等は、異常高温・高飽差緊急情報(第3号).pdf(577KB)をご覧ください。
新潟県ホームページはコチラからご覧ください。
9月1日更新 「異常高温・高飽差緊急情報第2号」が発出されました
8月30日から31日にかけて県内で異常高温と強い乾燥が観測されています。
また、9月6日頃にかけて最高気温35℃以上の猛暑日となる見込みがあり、台風の接近程度によっては更なる高温も懸念されることから、成熟期の水稲「コシヒカリ」では玄米の割れが発生する危険性が高まっています。
籾黄化率が80%以上のコシヒカリでは、できる限り速やかに収穫してください。
また、暑い日が続きますので、熱中症と農作業事故に注意しましょう。
気象状況と見込み
8月30、31日に異常高温と強い乾燥が発生し、コシヒカリの胴割粒発生の危険水準9g/立方メートルを超える日平均飽差注)が県内で観測されました(添付参照)。
9月6日頃にかけて最高気温35℃以上の猛暑日となる見込みがあり、台風の接近程度によっては、更なる高温も懸念されます。
当面の管理対策
- 高温登熟年では、胴割粒が発生しやすく、さらに収穫直前、籾水分が22%未満の時期に強い乾燥に遭遇すると胴割粒が急増します。
- 籾を確認し、黄化率80%以上のコシヒカリでは、今回の強い乾燥に遭遇しており、胴割粒発生の危険性が高いので、できる限り速やかに収穫してください。
- 出穂期後積算気温が800℃となった頃から県の飽差情報(添付参照)を確認し、強い乾燥が観測された場合は、籾黄化率75~80%(出穂期後積算気温900℃)をめやすとし、通常より早めに収穫を始め、刈遅れにならないよう注意してください。
- 収穫時の籾水分が低い場合は、日中の加温乾燥は避け、常温で通風乾燥を行いましょう。点火は夜間等に気温が下がってから、毎時乾燥速度が0.5%以下になるよう送風温度を低めに設定して丁寧に乾燥しましょう。
- 乾燥機に2段乾燥機能や休止乾燥機能がある場合はそれを活用しましょう。
資料等は「異常高温・高飽差緊急情報第2号.pdf(432KB)」をご覧ください。
8月31日更新 「高温に伴う農作物等の管理対策」に基づき、農作物等の管理を徹底をお願いします
本日8月31日、新潟地方気象台から「少雨と長期間の高温に関する新潟県気象情報」及び「高温に関する早期天候情報」が発表されました。
少雨の状態は1週間程度、高温の状態は2週間程度続く見込みとのことです。
ついては、引き続き、先日お知らせした新潟県「高温に伴う農作物等の管理対策375276.pdf(153KB)」に基づき、農作物等の管理を徹底いただくようお願いします。
少雨と長期間の高温に関する新潟県気象情報 第2号(抜粋)
新潟県では、7月下旬から降水量の少ない状態が続いています。また、6月上旬からは気温の高い状態が続いています。少雨の状態は1週間程度、高温の状態は2週間程度続く見込みです。農作物や家畜、水の管理、熱中症対策などの健康管理に十分注意してください。
新潟県では、7月下旬から高気圧に覆われて晴れる日が多かったため、降水量の少ない所が多くなっています。また、暖かい空気に覆われやすかったことや、南から暖かい空気が流れ込んだ時期もあったことから、6月上旬からの夏の期間は、平年より気温が高く経過することが多く、特に7月下旬以降は猛暑日となる日が増加するなど、記録的な高温となりました。
今後1週間程度は、気圧の谷や湿った空気の影響で雨の降る日があるため、ほぼ平年並の降水量が見込まれますが、これまでの少雨の状態が解消される可能性は小さいでしょう。また、引き続き、気圧の谷に向かって暖かい空気が流れ込みやすいため、今後2週間程度は、気温の高い状態が続く見込みです。
農作物や家畜の管理、水の管理、熱中症対策などの健康管理に十分注意してください。
詳細は新潟地方気象台発表の下記をご覧下さい。
8月30日更新 フェーン・異常高温緊急情報(第4号)が発出されました
8月29日(火)、新潟県農林水産部より「フェーン・異常高温緊急情報(第4号)375940.pdf(242KB)」が発出されました。
8月29 日から9月1日にかけて、35℃以上の高温が予想されています。
新之助を高温障害から守るため、可能な限り飽水管理を継続しましょう。
気象の見込み
新潟地方気象台が8月29 日11 時に発表した「新潟県の天気予報(7日先まで)」では、8月29 日~9月1日の最高気温は35~36℃、最低気温は25~27℃とかなりの高温が予想されています。
一部地域では降雨がありましたが、降水量がかなり少ない状況が続いており、しばらくはまとまった降雨が期待できない見込みです。
当面の管理対策
- 新之助を高温障害から守るため、用水が確保できる地域では、可能な限りかん水し、出穂期30 日後まで飽水管理を継続しましょう。
- 通水が早く終了するなど、出穂期30 日後までかん水が困難な場合は、かん水可能期間の最終日に十分かん水するとともに、暗渠栓の開栓を可能な限り遅くして土壌水分の保持に努めましょう。
- 用水の厳しい供給状況に配慮して、節水に心がけ、用水の有効活用に努めてください。
- 今後も暑い日が続く予報となっています。こまめに水分を補給したり、休憩時間を十分に確保するなど健康管理に十分注意し、熱中症と農作業事故を予防しましょう。
8月23日更新 高温に伴う農作物等の管理対策、異常高温・高飽差緊急情報(第1号)、フェーン・異常高温緊急情報(第3号)が発出されました
高温に伴う農作物等の管理対策について
県内では、長期に渡り気温が高く乾燥した状態が続いていますが、22日以降の数日間は、最高気温が38℃の日が予想されるなど、平年の気温よりかなり高い異常高温となっており、農作物等の一層の管理が必要な状況です。
なお、農作業は気温の高い時間帯を避け、水分補給をこまめに行う、休憩時間を十分に確保する、体調管理に気を付けるなど、熱中症の予防に十分努めてください。
対策の内容は、「高温に伴う農作物等の管理対策375276.pdf(153KB)」、または、新潟県ホームページをご覧ください。
異常高温・高飽差緊急情報(第1号)
新潟県農林水産部では、8月22日に県内で異常高温と強い乾燥が観測され、また、24日にかけてかなりの高温となる予想であることから、成熟期の水稲「こしいぶき」では玄米の割れが発生する危険性が高まっています。
詳細は、新潟県のホームページ及び「異常高温・高飽差緊急情報 第1号375290.pdf(764KB)」をご覧ください。
当面の管理対策
- 籾の黄化割合を確認し、成熟期を迎えた「こしいぶき」では、できる限り速やかに収穫してください。
- 登熟初期がかなりの高温で経過していることから、胴割粒が発生しやすい状態になっています。また、籾水分が22%未満の時期に極度に乾燥した状態に遭遇すると胴割粒が急増します。ほ場ごとに籾水分を確認し、22%を下回る場合は、出穂期後積算気温900度、籾黄化率75から80%を収穫開始のめやすとし、通常より早めに収穫し、刈遅れに注意してください。
- 収穫時の籾水分が低い場合は、日中の加温感想は避け、常温で通風乾燥を行いましょう。点火は夜間等に気温が下がってから、毎時乾燥速度が0.5%以下になるよう送風温度を低めに設定して丁寧に乾燥しましょう。
- 乾燥機に2段乾燥機能や休止乾燥機能がある場合はそれを活用しましょう。
フェーン・異常高温緊急情報(第3号)
8月22日(火)、新潟県農林水産部より「フェーン・異常高温緊急情報(第3号)」が発出されました。
8月22 日から24 日にかけて、異常高温が予想されています。
コシヒカリや新之助など登熟中後期の品種を高温障害から守るため、可能な限りかん水し、地温の上昇を抑えましょう。
また、農作業は気温の高い時間帯を避け、水分補給をこまめに行う、休憩時間を十分に確保する、体調管理に気を付けるなど、熱中症対策に十分努めてください。
気象の見込み
新潟地方気象台が8月22 日11 時に発表した「新潟県の天気予報(7日先まで)」では、22~24 日の最高気温は37~38℃、最低気温は27~28℃とかなりの高温が予想されています。
降水量がかなり少ない状況が続いており、まだ数日はまとまった降雨が期待できない見込みです。
当面の管理対策
- コシヒカリは、高温によって白未熟粒が発生する時期であり、新之助は、出穂後の高温に対する感受性が高く、最も水を必要とする時期を迎えています。
- 土壌表面に水がない状態で異常高温に遭遇すると品質が大きく低下します。高温障害による被害を軽減するため、可能な限りかん水し、地温の上昇を抑えましょう。
- 用水の厳しい供給状況に配慮して、地域全体に用水が行き渡るよう、より一層こまめに水回りを行い、水が行き渡ったら速やかに水口を止めるなど用水の有効活用に努めてください。
新潟県は異常高温に対応するため、令和5年8月4日に水稲における水管理の徹底を呼びかけるとともに、「夏季の高温に伴う農作物等の管理対策371775.pdf(162KB)」を令和5年7月25日付で作成しましたので、管理対策の徹底をお願いします。
8月15日更新 フェーン・異常高温緊急情報(第2号)が発出されました
8月14日(月)、新潟県農林水産部から「フェーン・異常高温緊急情報(第2号)」が発出されました。
異常高温が続いており、さらに、8月15日から16日にかけて、台風7号による異常高温と乾燥が発生する恐れがあります。
イネを高温障害から守るため、速やかにかん水し、地温の上昇を抑えましょう。
気象の見込み
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新潟地方気象台が8月14 日11 時に発表した「新潟県の天気予報(6日先まで)」では、14~16 日の最高気温は35~38℃、最低気温は27℃と予想されています。
- 台風第7号は、15 日から16 日にかけて新潟県に接近する見込みです。地域によっては、フェーン現象による異常高温と乾燥が発生する恐れがあります。
当面の管理対策
- コシヒカリは、出穂後の高温に対する感受性が最も高い時期、新之助は出穂盛期となっており、最も水を必要とする時期を迎えています。
-
土壌表面に水がない状態でフェーン等の異常高温に遭遇すると品質が大きく低下します。高温障害による被害を軽減するため、速やかにかん水し、地温の上昇を抑えましょう。
- 用水の厳しい供給状況に配慮して、地域全体に用水が行き渡るよう、より一層こまめに水回りを行い、水が行き渡ったら速やかに水口を止めてください。
- 早生品種は登熟初期に高温に遭遇しており、胴割粒の発生リスクが高い状態です。また、異常高温が継続していることから、収穫適期がかなり早まる見込みです。刈遅れによる品質低下を防ぐため、地域の技術情報(積算気温による収穫期のめやす)を参考に、適期収穫に努めてください。
新潟県は異常高温に対応するため、令和5年8月4日に水稲における水管理の徹底を呼びかけるとともに、「夏季の高温に伴う農作物等の管理対策371775.pdf(162KB)」を令和5年7月25日付で作成しましたので、管理対策の徹底をお願いします。
農業用水は限りある資源です。地域全体で大切に使いましょう。
なお、農作業は気温の高い時間帯を避け、水分補給をこまめに行う、休憩時間を十分に確保する、体調管理に気を付けるなど、熱中症対策に十分努めてください。
8月10日更新 台風第7号に伴う農作物等の管理対策をお願いします
現在、台風第6号によるフェーン・異常高温緊急情報を発出し、適切な水管理を呼びかけているところです。引き続き対策の徹底をお願いします。
これに加え、本日10日、気象庁が発表した「令和5年 台風第7号に関する情報 第17号」によると、台風第7号は日本の南海上を北西に進み、14日頃にかけて、暴風域を伴って強い勢力で東日本や西日本に近づくおそれがあります。
ついては、「新潟県 台風第7号に伴う農作物等の管理対策.pdf373773.pdf(136KB)(210KB)」を新潟県が作成したので、ご活用ください。
8月8日更新 フェーン・異常高温緊急情報(第1号)が発出されました
8月8日(火)、新潟県農林水産部
から「フェーン・異常高温緊急情報
」が発出されました。
8月9日(水)から11日(金)にかけて、台風6号の影響による異常高温と乾燥が発生する恐れがあります。
イネを高温障害から守るため、速やかにかん水し、地温の上昇を抑えましょう。
なお、農作業は気温の高い時間帯を避け、水分補給をこまめに行う、休憩時間を十分に確保する、体調管理に気を付けるなど、熱中症の予防に十分努めてください。詳しくは、農林水産省ホームページ「熱中症対策」をご覧くだい。
気象の見込み
新潟地方気象台が8 月7日14 時30 分に発表した「2週間気温予報」では、10~11 日の最高気温は37~38℃、最低気温は28~29℃と予想され、10 日の最低気温は30℃を超える恐れがあります。
まとまった降水がしばらく期待できない状況であり、台風の進路によっては、9~11 日にかけてフェーン現象による異常高温と乾燥が発生する恐れがあります。
当面の管理対策
コシヒカリは、出穂後の高温に対する感受性が最も高い時期、新之助は出穂盛期となっており、最も水を必要とする時期を迎えます。
土壌表面に水がない状態でフェーン等の異常高温に遭遇すると品質が大きく低下します。高温障害による被害を軽減するため、速やかにかん水し、地温の上昇を抑えましょう。
地域の用水の供給状況を確認して、地域全体に用水が行き渡るよう、異常高温が発生する前から、かん水を始めてください。こまめに水回りを行い、水が行き渡ったら速やかに水口を止めてください。湛水深は可能であれば2~3cmとします。ただし、長期間の湛水は根の機能低下を招くので避けましょう。
早生品種は登熟初期に高温に遭遇しており、胴割粒の発生リスクが高い状態です。刈遅れによる品質低下を防ぐため、地域の技術情報を参考に、適期収穫に努めてください。
農業用水は限りある資源です。地域全体で大切に使いましょう。
8月4日更新 夏季の高温に伴う農産物等の管理対策と熱中症予防について
新潟地方気象台の「高温に関する早期天候情報(北陸地方)」によりますと、北陸地方は8月9日頃からかなりの高温(かなりの高温の基準:5日間平均気温平年差 +2.2℃以上)となるそうです。
北陸地方の気温は、7月29日頃から気温がかなり高い日が多く、猛暑日となった所もありました。向こう2週間の気温も、暖かい空気が流れ込みやすいため、引き続きかなり高くなる日が多いとの見込みですので、農作物の管理には十分にご注意ください。
また、高温で渇水が心配されますので、農業用水の有効利用をお願します!
農家の皆様へ.pdf(323KB)をご覧ください。
新潟県は異常高温に対応するため、令和5年8月4日に水稲における水管理の徹底を呼びかけるとともに、「夏季の高温に伴う農作物等の管理対策371775.pdf(162KB)」を令和5年7月25日付で作成しましたので、管理対策の徹底をお願いします。
なお、農作業は気温の高い時間帯を避け、水分補給をこまめに行う、休憩時間を十分に確保する、体調管理に気を付けるなど、熱中症の予防に十分努めてください。