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認知症になっても安心して暮らせるまちづくりを 坂井町で徘徊者捜索訓練を実施
9月25日、認知症の高齢者が行方不明になったことを想定した「徘徊者捜索訓練」が坂井町地区で行われ、今町田園コミュニティの地域住民など45人が参加しました。同訓練は平成29年から毎年、市内11の地域コミュニティを対象に年替わりで行われており、今回で6地区目となります。
当日は、地域住民や介護事業所の職員などが捜索の寸劇を実演。徘徊者を発見した時の声かけや、対応の仕方についてのポイントを説明しました。
その後の捜索体験では10人ずつ6班に分かれ、地域内の見通しの悪い場所などを確認しながら、行方不明者を捜索。各ポイントで待機している行方不明者を発見すると、寸劇で学んだ「ゆっくり穏やかな口調で、笑顔で話しかける」「わかりやすい言葉で話し、答えをゆっくり待つ」など、認知症の高齢者と話す際のポイントに気を付け、対応していました。
参加した谷江五朗さん(坂井町)は、「寸劇を見て、迷っている人に恐怖心を与えないように話しかけるなど、対応する上での心得を学ぶことができました。もし、同様の状況に遭遇した時は、地元の言葉を使って話しかけて、高齢者に安心してもらえるように心掛けたいです」と話していました。