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トラクターの自動運転やドローン技術を実演 スマート農業勉強会を開催
10月25日、市内の農家らで構成される見附市農業者会議の主催で、トラクターの自動運転技術やドローンを農業に役立てる「スマート農業勉強会」が市役所で行われ、同会議のメンバー14人が参加しました。
同勉強会は、講義と現地視察の2部構成で実施。講義では、市内外で農業のIT導入支援に取り組む加藤卓将さん(株式会社カトウAM)が、高精度なGPSである「RTK」を搭載したトラクターについて資料映像をもとに発表しました。加藤さんは、RTKを搭載した農機を使うと、自動運転はもちろん水田の深さや肥料・農薬の散布状況を確認できることを解説。スマート農機の導入が農家の負担軽減につながることも踏まえた上で、圃場環境に合わせた農機の選択が重要と話していました。
現地視察は、小栗山地区の農業法人「ファーム小栗山」の田んぼで、無人トラクターやドローンが実際に稼働しているのを見学。同法人の三沢孝喜代表理事から、スマート農機の導入が社員の働き方改革につながっていることなどを聞きつつ、農機が自動で正確に動いていく様子を見学していました。
農業者会議の関谷常夫会長は、「スマート農機の普及が農家の負担軽減につながれば、農家の高齢化や担い手不足など、見附の農業が抱える課題解決の一助になると感じました。農薬散布の効率化や人件費・時間の節約もできるので、自分も今後の導入を検討していきたいです」と話していました。