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見附市田んぼダム事業
田んぼダムとはなんですか?
田んぼダムとは、田んぼが元々持っている「貯水機能」を利用して、大雨の際に一時的に水を貯め、時間をかけてゆっくり排水し、河川流域の農地や市街地の洪水被害を軽減しようという取組みです。
見附市では、平成22年度から市内を流れる貝喰川流域の農地や市街地の洪水被害を軽減することを目的に、見附市、刈谷田川土地改良区、維持管理組合(農家)の3団体が協力し、県営ほ場見附市地区内1200ヘクタールの水田に特殊な水位調整管を設置する「田んぼダム事業」の取組みを行っています。
どこで、どのくらい実施していますか?
市内を流れる貝喰川流域の県営ほ場見附地区(葛巻工区・新潟工区・今町工区)1,200ヘクタールの水田に約2,700本の水位調整管を設置しています。田んぼダム実施区域マップ[PDFファイル/2.34MB]
田んぼダムによってどれだけの効果があるのですか?
新潟大学農学部の研究チーム(吉川夏樹准教授)が平成23年の新潟・福島豪雨における田んぼダムの効果をシミュレーションにより解析しました。以下がその結果です。
※平成23年新潟・福島豪雨:総降雨量231mm、24時間最大降水量167mm、時間最大降水量45mm
田んぼダム未実施
- 床下浸水:212.4ヘクタール
- 床上浸水:9.3ヘクタール
田んぼダム100%実施
- 床下浸水:15.5ヘクタール
- 床上浸水:0.0ヘクタール
シミュレーションでは田んぼダムを100%実施した場合床下浸水が約15分の1に、床上浸水は0になるという結果が出ました。
新潟県ホームページでも田んぼダムを紹介しています<外部リンク>