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ストリートピアノ(葛巻地区ふるさとセンター)
利用案内
利用時間
午前9時~午後5時 ※毎月第2木曜日の清掃日は除く
制限時間
一人あたり最大15分まで
※演奏したい方がお待ちになっている場合は譲り合ってご利用ください
利用方法
入ってすぐのカウンターで利用申込書に記入します。
その他
- 個人のイベント利用のために占有することはできません。
- ピアノ以外の楽器を使っての合奏はご遠慮ください。
- 施設予約が入っていると利用できない場合があります。
- ルールをお守りいただけない場合は、演奏の中止をお願いする場合があります。
設置場所
交流広場
葛巻ストリートピアノにまつわるお話
見附市新幸町、中部産業団地内にある株式会社えびすやにて、見附市にご寄贈いただくピアノと、ここに至るまでのお話を伺いました。
このたび、寄贈下さったピアノは、昭和44年ヤマハ社製のアップライトピアノ(U3E)で元々株式会社えびすや代表取締役会長である佐藤誠治さんが浜口雅子さんより譲り受け、使用されていたものだそうです。浜口さんは、佐藤さんの中学時代の恩師のご令嬢でもあったことから、幼い頃から兄妹のように育ったそうです。大人になってからも親交は続き、佐藤さんが設計された一室で雅子さんはピアノ教室をなさっていたこともあるそうです。
そんな雅子さんが、結婚を機に遠方へ引っ越されることになり、教室で使っていたピアノを佐藤さんに託したのは30年前のこと。以降、雅子さんの「できれば生きたかたちでピアノを使ってほしい」との思いを受け、このピアノを大切に使用してきたそうです。実のところ、ピアノ含め楽器全般に縁がないとおっしゃる佐藤さんですが「逆に自分が弾けないことで、ピアノが数多くの良い出会いを運んでくれた」とこれまでを懐かしく振り返ります。
最後に、今回の寄贈について佐藤さんご自身の思いを伺いました。「健幸なまちづくりを掲げる見附市だからこそ、お金や物質的なことばかりでなく、みんなが心豊かに楽しめるものがある、そんなまちになったらいいなと。このピアノがその一助になればと思います。」とのこと。
藤棚の隙間から優しい光が降り注ぐ社内、その一角に置かれたピアノが、今か今かと次の物語を紡ぐ出番を待っているように見えました。