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燃えやすい繊維製品等を着火しにくく、燃え拡がりにくく加工したものを「防炎品」といいます。また、住宅火災による死者を減らすため、身近な繊維製品を燃えにくく改良したものを「防炎製品」といいます。
住宅火災による死者は、逃げ遅れや着衣着火によるものが多く、防炎品を使用することにより、避難に要する高齢者や身体の不自由な方などの避難時間の確保、着衣着火による被害の軽減などの効果があります。住宅用火災警報器の設置とあわせ、防炎品を使用しましょう。
防炎品の種類には様々なものがあります。寝具類、カバー類、毛布、衣類、カーテン類、車やバイクのボディがあります。
火災が発生すると、炎が壁やカーテンなどを伝い天井に達します。炎の流れを断ち切ることにより、被害を最小限に留める必要があります。
睡眠中の火災は、起床時と比べ避難に時間を要します。避難時間の確保にもつながります。
屋外にある車やバイクは放火犯に狙われやすく、一旦燃えてしまうと大切な財産を失ってしまいます。放火防止のためにも防炎品を使用しましょう。
写真左 防炎品の衣類と普通品の比較(同時着火35秒後)
写真右 防炎品のカバーと普通品(バイクのカバー)の比較(同時着火12分後)
(写真提供 一般財団法人日本防火・危機管理促進協会(「住宅防火安全の手引」より抜粋))
防炎品の布団と普通の布団に同時着火した実験
写真左から 同時着火25分後、同時着火45分後
防炎加工された製品にはこのようなラベルが貼り付けてあります。